西海市平島では、7月の「海の日」に、無病息災を祈って、大綱を引きづって村を進む行事が行われる。この時に欠ける掛け声は「ナーマイダー」と聞こえる。これは「南無阿弥陀仏」がナマッタものと言われている。起源は平島の伝説に由来する。昔、浄専寺の和尚さんと庄屋の娘が恋仲となったが、修行の身の和尚は、村の皆から責められ、山の奥まで隠れたが、遂に二人は岩から身を投げてしまった。其の折、和尚の亡骸は供養されなかった。その後、村では疫病や大火等災いが続き、和尚のたたりではないかと噂された。それで和尚を供養するため、諫早の玄瑞師により「一字一石塔」が清水観音の近くに建立された。当日の朝、15歳以下の子供達と村人は、清水観音に上って祈りを捧げ、堂前で大きな数珠に見立てた大綱を作る。「ナーマイダー」を唱えながら村中を引き廻し、村で起こった様々な災いを集めた石を引きずっていく。最後は海に到着し大綱を海に流して終了となる。
◆本 編: 27 分
長崎/西海市
関連分類:習俗
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