島旅で、長崎県の五島列島にある黄島(おうしま)へ行ってきました。
ほとんど情報もなく行ったのですが、島中に立派な石積みが残されていて感激しました。
江戸時代から捕鯨が盛んだったようで、明治末期~昭和初期にかけては東洋捕鯨会社(日本水産の前身)の事務所が置かれ、捕鯨基地として大変栄えたようです。
当時の島民が構えた石積みが集落のあちこちに残っていて、島の規模で考えると島全体か捕鯨で相当潤っていたのだと想像がつきます。
島の人に聞いたところ、石積みの構造(技術)を見ればその家の格式や収入の順位がわかるのだそう。
確かに、丸石を積み上げただけのものもあれば、石を加工して緻密に積み上げたものなど様々見られました。
現在の人口は30名ほどで、立派な石積みを持つ多くの家々は屋根が落ちたり更地になってしまっていますが、石積みだけは往時と変わらぬ風景を伝えています。